ビートルズやシャーロックホームズ、金田一耕助や昭和初期の文豪たちが着ていたとんびコートです。 大正・昭和の初期、上流社会の名士や文豪に愛された大正ロマンの薫りがする外套で、和と洋が融合した文明開花的なデザインになっており、スチームパンクのコスプレにも使えます。 丈の長いコートにケープを合わせたデザインで、コート部分には袖がなく袖ぐりが大きく着物の袖も楽に通す事が出来るので、洋装だけでなく和装の外套としても着られていたようです。 このトンビは二重回しではない形で、ケープとコートの背中部分が一枚になっている本来のトンビです。 二重回しより見た目がすっきりしていて春先まで着られます。 現在新品で国産ウール100%のものを購入しようと思うと10万円超えする高級品となっているそうです。 こちらは少なくとも60年以上前の年代物で、仕立て屋で仕立てられたようなタグが付いていますが擦り切れて読めません。 素材表示はありませんが、年代から考えてウールだと思われます。 コートのボタン留め部分は比翼仕立てになっており、凝った刺繍生地のくるみボタンが使われています。 襟元内側には取り外せるファーを留めていたらしいスナップボタンがありますが、ファーはありません。 コートは左右にポケットがあり、右内側にもボタンつきフタ付きの内ポケットがあります。 なお、内ポケットのボタンを外してフタを上げた下に、名入れ刺繍が施されています。 また、右脇下の裏地が破れております。（写真9枚目） こちらも着用時には見えない箇所ですが、ご了承ください。 あと、外側のマント部分のボタンは大丈夫ですが、内側のコート部分は一番上のボタンを付け直した跡があり、ボタンのふちも擦り切れています（写真7枚目右）。また、二番目のボタンは取れて紛失しております。三番目、四番目のボタンも一番目ほどではありませんが擦り切れがあります。 マントの内側で比翼仕立てなので目立たないかと思いますが、ご了承ください。 年代物のため裏地に擦り切れかけているところがあったり縫い付けがほつれかけている箇所などかありますが、表生地には傷みは見当たらないように思います。 素人検品なので他にも見落としがあるかも知れませんがご了承ください。 裄丈93cm、着丈130cm